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クモイト・クライマー

冴えない三十路が蜘蛛の糸を昇る過程を綴る 。そして、たまに足を運んだ神社を語る。

小野神社(東京都府中市)

元の小野神社か?

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 ◇小野神社 式内社論社 武蔵国一宮 旧郷社

主祭神 天下春命 瀬織津比賣命

東京都府中市住吉町3-19-3

 

以前に紹介したのは、多摩川を挟んで多摩市の小野神社
今回の舞台は府中市で、同じく式内社・小野神社の論社だ。

場所は中河原駅から徒歩15分程度。
中央道の手前の住宅街の一角にひっそりと鎮座している。
隣には公園が併設しており、明るく開放的。
木々に囲まれた薄暗い神社のイメージとは異なる。

この近辺は全く馴染みのない土地でもないのだが、
先述したように住宅街の一角にひっそりとたたずんでおり、
また案内板が出ているわけでもなく社殿も小ぶりであることから、
地元民でなければこの場所に神社があることすら分からないと感じた。

軽くディスったように思われるかもしれないが、それは勘違いだ。


社号碑には『延喜式内 郷社小野神社』と記されてる。

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そう、多摩市の小野神社と比較すると小ぶりといえど、
創建時の小野神社、つまり元の小野神社という可能性のある、
実は歴史ある論社であることを世に宣伝しているのだ。
でも、詳しくは他の人のサイトを見た方がよい。

資料に登場する小野神社が多摩か府中かは分からないが、
いずれにせよ衰退していったのは確かなのだろう。
多摩市の小野神社もいつの間にやら「武蔵国一之宮」を、
大宮の氷川神社に交替させられてしまっている。

 

社号額

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ちなみに、本来の祭神は治水神の瀬織津比賣命だったようだ。
このことから多摩市の小野神社も同様に、
多摩川の洪水に対する地元の鎮守社として崇敬されていたのだろう。
個人的には、府中市の小野神社を元社と考え、
その後多摩川の氾濫により多摩市に遷座したとする説がしっくりくる。

興味の無い人にとっては名も無き小さな社に過ぎないが、
調べれば歴史のある論社として名を残しているのが感慨深い。
思い入れのある地であることから、調べる楽しさは格別だった。

 

御朱印 谷保天満宮で拝受。

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